甘粕正彦とは

我々の世代においては、

甘粕正彦の事を知らない者の方が、

きっと多い。

かく言う私も知らなかった方の人間だ。

関東大震災直後の話で、

社会主義者や無政府主義者といった

反体制の『主義者』が、テロリストのような活動を

行っていた時代であり、

それを取り締まる立場だった憲兵大尉が、

その巨頭『大杉栄』を罪状なく検束し、

一緒にいた女性と子供を含めて

『自分の意志』で殺してしまった。

軍の規律を乱した最低の殺人者として

歴史に名を刻んだ人だ。

 

しかしこの表向きの歴史、

当初からつじつまの合わないことが多く、

彼がそんな虐殺をするには無理があった。

彼の人間性から見ても無理があった。

その後の彼の人生を辿ると、

満州の裏のボス的な黒い謀略の仕事を

引き受けて遂行したため、

血も涙もない極悪人として

物語の中で描かれることも少なくない。

 

しかし、様々な文献、

現代になって発見された証拠は、

軍の黒い部分を一身に背負わされた

組織に忠実な生贄であったことを

物語っていたのだ。

大会社の不正が発覚し、

会社はその不正を子会社の社長の

独断として処理し

クビを切るという構図と同じだったのである。

 

我々はそんな観点から生まれた

この実話に基づいた物語を、

全霊で創り上げるつもりだ。

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